『易経』に「困は、窮して通ず」とあります。
窮すれば通ずとは、最悪の事態に陥ってどうにもならなくなると、かえって活路が開けるものだということです。正しく窮したら道が開けるのです。
しかし、みんな、窮しないように頑張ってしまいます。
すると、頑張る方向を間違えてしまいます。
最低最悪の状態にならないようにしようとします。
結果、最低最悪に近い所で脱する事が出来なくなってしまいます。
私の友人にフリーでホームページ作成を仕事にしている人がいます。
競争が激しく、単価アップが出来ません。
安い仕事を必死に拾っています。
日当1万円の仕事をいくつもやっていました。
忙しいのですが、窮する状態にはなっていませんでした。
不安を解消するために疲弊していました。
「一旦全てを捨てて、窮地に入ってみましょう。
全く違う道が見えてきますので。」と伝えました。
本人は怖がっていましたけどね。
確かに3か月ほどは本当にギリギリの状態でした。
その後、打ち出し方を変える事でディレクションやコンサルティングの仕事が入るようになりました。
日当10万円の仕事がいくつか入るようになったのです。
下請け仕事ばかりで疲弊しているフリーの方は、少しだけ我慢して元請け仕事を狙ってみてはいかがでしょうか?
会社員の人であれば指示待ちの仕事を脱して自発的な提案をする事で疲弊から脱却できます。
生活出来なくなるのは困りますが、窮する事で見えてくる事があります。
無理せず出来る小さな一歩を、
「さあ、はじめよう」