人と組織の潜在力を引き出す“人と組織のプロフェッショナル”内海透です。本来持っている潜在力を引き出すには自分らしさを発揮する事が重要です。自分らしさを阻害するのが人間関係です。人間関係で悩んでいる方が自分らしさを発揮するためのコツをお伝えします。
それでは、本題です。
自分の価値観を押し付ける人に困っているTさんの事例を紹介します。
Tさんは32歳の中堅営業職会社員です。
Tさんは他営業所の先輩である熱血漢のSさんを慕っています。
Tさんの上司は熱血漢とは程遠い事なかれ主義上司です。
Sさんは38歳で社内では一匹狼的存在です。
営業成績は常に上位で、趣味も充実して憧れている社員が多くいます。
経営陣もSさんには一目置いています。
TさんはSさんの趣味である大型バイクのツーリングにも一緒に行くようになりました。
Sさんの魅力にひかれていきました。
しかし、ある時から急にSさんの事が急に疎ましく思えるようになりました。
趣味のバイクについても
「こうしなくてはダメだ。」と価値観を押し付けてくるようになりました。
仕事については、
「俺が若い頃には上司に歯向かっていった。言う事を聞いてばかりじゃだめだ。」とかTさんの言う事、やる事を全否定されるようになりました。
職場では直接会わないのですが、ラインでの連絡は頻繁に来るし断るのが難しい状況になりました。
気が付けば追い込まれていました。
Sさんに認められたい。
気持ちだったのに気持ちが大きく離れていきました。
このような時の対処法は1回だけ勇気を出してきっぱりと断る事です。
嫌われる事を覚悟して、
「Sさんの事を尊敬してついていきたいと思っていました。しかし、私はSさんのような考え方にはなれません。私は私です。もう、会わないようにしたいです。」
と一寸の隙も与えないように断ります。
Sさんは、
「T、お前はそれで良いと思うのか?本気でそう思うならしょうがない。が、もったいないよな。」と詰めてきます。が、きっぱりと断りました。
Sさんには悪意はありません。
ただ、Sさんのようなタイプは支配者ポジションを取りたがるのです。
それを知らなくてのめり込んでしまうと抜け出せなくなります。
男女の恋愛も一緒ですね。
誰かに服従、振り回されると気が付けば抜け出せなくなります。
自分らしさを失ってしまいます。
あなたはあなたらしくが一番大事なのですから。
「らしく、生きよう」